米五輪体操チーム元医師に禁錮60年 児童ポルノ関連罪

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20年間の服役を繰り返すことになる見込みで、判事は実質的に終身刑を科した形だ

20年間の服役を繰り返すことになる見込みで、判事は実質的に終身刑を科した形だ

(CNN) 米ミシガン州の連邦地裁は7日、米国体操連盟の元チーム医師であるラリー・ナサール被告(54)に対し、児童ポルノ所持などの罪で禁錮60年を言い渡した。ナサール被告は未成年の少女を性的に虐待した罪も認めており、こうした件については来年1月に量刑が言い渡される見通し。

公判記録によると、連邦地裁判事は3件の罪状に関しそれぞれ禁錮20年を言い渡した。被告は20年間の服役を繰り返すことになる見込みで、判事は実質的に終身刑を科した形だ。

ナサール被告は児童ポルノ関連の一連の罪に問われていた。捜査中の7月には、児童ポルノの入手と所持、証拠破壊・隠匿に関して有罪を認めていたという。

また11月には、刑事罰相当の性的行為7件に関して有罪を認め、自らの地位を利用して未成年の少女を性的に虐待したことも認めていた。うち3件は13歳以下の被害者に関連したものだった。1月に量刑が言い渡される見通し。

ナサール被告をめぐっては、女性や少女ら140人以上が被告から性的に不適切な行為を受けたと証言。その中には、2012年のロンドン五輪で体操団体金メダルを獲得した米国代表チームの選手らも含まれていた。

ナサール被告に対し最初の刑事訴訟を提起したミシガン州の元体操選手は、量刑言い渡し後、今回の件の背景には、大学の体操指導体制からスポーツ協会に至るまで多くのレベルでの機能不全があると指摘した。

ナサール被告は4回の五輪で米国体操連盟のチーム医師を務めたほか、1997年から2016年にかけて准教授や体操チームなどの医師としてミシガン州立大に勤務していた。

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