カリフォルニア山火事 観光地や高級住宅地に迫る、LAでも数万人が避難
ロサンゼルス(CNN) 米カリフォルニア州南部で相次いで発生した山火事は、強風と極端に乾燥した天候の中で消火活動が難航している。6日にはロサンゼルスで新たな火災が発生して高級住宅街に迫り、約4万6000人が避難。州の南北を結ぶ幹線道路は通行止めになった。
ロサンゼルス消防局によると、6日午後には風が弱まったため延焼は一時的に収まっているが、同日夜から7日にかけては再び強風が予想され、さらに燃え広がる恐れもあるとして、消防が懸命の消火活動を続けている。
火災はロサンゼルスのスカーボール博物館やゲティ美術館にも迫った。
最も大きな被害が出ている同州ベンチュラ郡では、4日から続く火災が少なくとも2万6000ヘクタールの範囲に燃え広がり、民家や病院などの建物150棟が焼失した。
同郡では住民約5万人に避難勧告や避難命令が出され、建物1万2000棟が火災に巻き込まれる恐れがある。
ロサンゼルス北部では、5日以来の火災で4400ヘクタール以上が焼け、消防士7人が負傷した。いずれも命に別状はないという。
5日にはロサンゼルスの約15万人に避難命令が出され、6日は公立学校など80校あまりが休校となった。同郡サンタクラリタの火災は約2800ヘクタールに及び、遊園地のシックスフラッグに迫った。
火災の直接的な影響を受けない地域でも煙の影響が広がっており、当局はロサンゼルス北部の住民に対し、屋外での活動を避けるよう呼びかけている。