わいせつ疑惑の上院補選候補、トランプ氏と党全国委が支持表明
ワシントン(CNN) 米南部アラバマ州で12日に実施される上院補欠選挙の共和党候補、ロイ・ムーア氏(70)がかつて少女らにわいせつ行為を繰り返していたとの疑惑が指摘されるなかで、トランプ大統領は4日、同氏への支持を表明した。これを受けて共和党全国委員会(RNC)も、同氏に対する資金提供の再開を決めた。
ホワイトハウスによると、トランプ氏は4日、ムーア氏に電話で支持を伝えたという。また、アラバマ州境に近いフロリダ州ペンサコラで今週、政治集会を開く予定も明らかになった。
ムーア氏は同日、トランプ氏の支持を得られて「光栄だ」とする声明を発表。12日の補選に向け、トランプ氏とともに「保守の勝利」を目指すと表明した。
RNCは疑惑が浮上した先月半ば、ムーア氏と共同で資金を集める合意を撤回していたが、ある幹部によれば送金再開の方針に転じた。同幹部は「RNCは大統領の政治機関。我々は大統領を支持する」と述べた。
一方、全米共和党上院議員委員会(NRSC)は補選に関与しないとの立場を貫いている。
ムーア氏は30代前半の頃、十代の少女らに性的関係を迫っていたと報じられ、14歳や16歳で被害を受けたという女性が相次いで名乗り出た。しかし本人は疑惑を強く否定している。