ワシントン(CNN) トランプ米大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏が昨年6月にロシア人弁護士らと面会していた件で、この面会を設定した英国人広報業者のボブ・ゴールドストーン氏が同年夏、ロシア側の出席者やトランプ氏の側近に複数のメールを送信していたことが8日までに分かった。複数の情報筋がCNNに明かした。
この面会の後に追ってやり取りがあったことを示す情報が浮上したのは初めて。
連邦議会の調査担当者にとっては、今回のメールにより、米ニューヨークのトランプタワーで行われた面会での協議内容に関して新たな疑問が生じた形だ。
トランプ・ジュニア氏はこの面会について、民主党の大統領候補だったヒラリー・クリントン氏に不利となる情報を提供すると事前に約束されていたが、短時間の面会の内容はロシア人の子どもの養子縁組にほぼ特化したものだったと数カ月にわたり主張。面会後に出席者と話し合いを持った事実はないとしている。
複数の情報筋によれば、ゴールドストーン氏から送信された一連のメールは、議会の調査担当者が発見。6日に行われたトランプ・ジュニア氏に対する非公開聴取でこの件が取り上げられた。同氏はこうしたやり取りについて記憶にないと証言したという。今回新たに存在が明らかになったメールはいずれも同氏に直接送信されたものではない。
ゴールドストーン氏からトランプ氏の側近ダン・スカビーノ氏(現在はホワイトハウスのソーシャルメディア担当責任者)に送られたメールでは、これまで公表されていなかった面会での協議内容が判明した。