トランプ氏、年明けに健診 演説でろれつ回らぬ一幕も
(CNN) 米ホワイトハウスのサンダース報道官は10日までに、トランプ米大統領が年明けに健康診断を受け、その結果を公表すると発表した。
受診計画は、トランプ氏が6日の演説の終盤で口の渇きを訴えるような仕草を見せ、発音が乱れたことで健康不安説が一部指摘されたことを受けた格好ともなっている。トランプ氏は今年11月にも発言の最中に飲料水のボトルを求め、口の渇きを覚えたような振る舞いを示していた。
サンダース報道官は「のどが渇いただけ」と指摘、健康不安説などに関する質問は「馬鹿げている」と一蹴(いっしゅう)した。
歴代大統領は毎年、軍医の健康診断を受け結果を公表するのが慣例。オバマ前大統領の場合は2010年2月28日に最初に公表されていた。
トランプ氏は昨年、長年の主治医による診断結果を公表していた。ただ、詳細な内容を省き、大げさな表現もあったことから失笑も多く買っていた。主治医を25年間務めているハロルド・ボーンスタイン博士は15年12月の署名付き声明で、「(トランプ氏が当選すれば)これまでの大統領の中で最も健康状態にあることを間違いなく断言出来る」とし、健康上で大きな問題は抱えておらず血圧の数値なども驚くほど良好と述べていた。
トランプ氏の健康問題は最近、大統領選での元選対本部長がトランプ氏のファストフードの偏食を指摘する書物を著したことから関心を改めて集めていた。トランプ氏の典型的な注文メニューはマクドナルドの「ビッグマック2個、フィレオフィッシュ2個にチョコレートのモルテッド・ミルクシェイク」と明かしていた。