トランプ氏、セクハラ告発の女性たちに「会ったことない」
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は12日、自身によるセクハラ被害などを訴えている女性たちについて、知らない人物であり会ったこともないと主張した。実際には、これらの女性たちの多くと直接会い、交流があったことを示す写真や映像が残っている。
トランプ氏は12日、ツイッターにコメントを投稿。「膨大な時間と費用をつぎ込んだにもかかわらず、民主党は(政権と)ロシアとの共謀を明示することができていない。だから今度は女性たちによる虚偽の告発と作り話に乗り換えたわけだ。私はあの女性たちを知らないし、会ったこともないというのに。まさにフェイクニュースだ!」とつづった。
トランプ氏に対しては少なくとも15人の女性が告発を行っている。内容はセクハラから性的暴行、女性の近くでのみだらな振る舞いまで様々だ。
このうち13人は、トランプ氏から直接襲われたと証言。残る2人は同氏の振る舞いを見て不快な思いをしたと訴えている。こうした出来事はすべて、トランプ氏の大統領就任前に起きたものとされる。同氏はこれらの告発内容をすべて否定している。
女性たちのうち少なくとも6人は、トランプ氏と写った写真などを一定期間交流を持った証拠として提示した。このため女性たちと面識がないとした上記のコメントとの食い違いが生じている。
ホワイトハウスのサンダース報道官はこの件に関して、セクハラ被害を訴える11日の会見に臨んだ女性3人に言及。トランプ氏が面識がないとしたのはこの女性たちのみに対してであって、その意味でコメントは事実に即しているとの見方を示した。