トランプ大統領、元最側近に激怒 息子を「反逆的」と批判され

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バノン氏(左)とトランプ氏の長男ジュニア氏

バノン氏(左)とトランプ氏の長男ジュニア氏

ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は3日、最側近だったスティーブ・バノン前首席戦略官の発言を巡り、同氏が「正気を失った」などと強い口調で非難する声明を発表した。

バノン氏は近く出版される内幕本の中で、大統領選挙のさなかにトランプ氏の長男ジュニア氏や娘婿のジャレッド・クシュナー氏がロシアの弁護士と会っていたことについて、「反逆的」「非愛国的」と形容していた。

トランプ大統領の3日の声明では、「スティーブ・バノンは私とも大統領としての私とも何の関係もない。彼は解任された時に職を失っただけでなく、正気も失った。スティーブは、私が17人の候補者を制して指名を勝ち取った後に、私のために働いたスタッフだった」と強調した。

トランプ大統領はさらに、バノン氏がマスコミと慣れ合っていたとする批判も展開し、同氏は首席戦略官時代、「偽情報」を流すことに多くの時間を費やしたと主張している。

トランプ政権の内幕を暴露した書籍の一部内容は、3日の英紙ガーディアンの報道で明らかになった。この中でバノン氏はジャーナリストのマイケル・ウルフ氏のインタビューに応じ、ジュニア氏やクシュナー氏ら陣営幹部の3人が、民主党の候補者だったクリントン氏に不利な情報を入手する目的でロシアの弁護士と会ったことを批判している。

「この陣営幹部の3人は、トランプタワーの25階にある会議室で外国政府と会うのがいいアイデアだと考えた。自分たちの弁護士も同席させずに」。バノン氏はそう語り、この会談は「反逆的、非愛国的、あるいは危険なこと」だったと形容、「即座にFBI(米連邦捜査局)に通報しなければならない」ような問題だったとの認識を示した。

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