北朝鮮の核保有、「絶対に認めず」 米国連大使が警告
ワシントン(CNN) ヘイリー米国連大使は2日、「(米国は)北朝鮮による核の保有を絶対に認めない」と述べ、北朝鮮に対し厳しい警告を発した。
ヘイリー大使は、「北朝鮮が新たなミサイル発射の準備をしている可能性があるとの情報がある。実施されないことを望むが、万が一実施された場合、北朝鮮体制に対しさらなる措置を講じる必要がある」と指摘。
「文明世界は一致団結し、ならず者国家による核兵器の備蓄に対し警戒しなくてはならない。われわれは北朝鮮による核の保有を絶対に認めない」と付け加えた。
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は1日、来月韓国で開催される平昌(ピョンチャン)五輪への代表団派遣についての協議を提案するとともに、対韓関係の「平和的解決」を望むと述べるなど、韓国に対しては異例ともいえる歩み寄りの姿勢を示す一方、米国に対しては、核開発の目標を達成したとし、発射ボタンは「常に私の事務所の机の上にある」と警告した。
ヘイリー大使は、北朝鮮との協議に応じるかとの問いに対し、まず北朝鮮が核開発を中止する必要があると述べた。
ヘイリー大使は、「北朝鮮が、現在保有するすべての核兵器を放棄する何らかの措置を取らない限り、いかなる協議も真剣に受け止めない。われわれは(北朝鮮体制を)極めて無鉄砲な体制と考えており、一時しのぎの対応や笑顔での写真撮影は必要ない」とし、さらに「北朝鮮の核開発をやめさせる必要があり、北朝鮮は今すぐに開発をやめる必要がある」と述べた。