ジェイ・Z、黒人の失業率低下めぐりトランプ氏と応酬 米
ワシントン(CNN) 米国で黒人の失業率が過去最低水準を記録したとの報告をめぐり、ラップ歌手のジェイ・Zさんがトランプ大統領と論争を繰り広げている。
ジェイ・Zさんは27日夜に放送されたCNNの新番組にゲストとして出演した。司会者はインタビューで、黒人の失業率が低下したことに言及。トランプ氏が黒人に対して「ひどいことを言いながらポケットに金を入れてくれる」のは許せるか、と質問すると、ジェイ・Zさんは「ノー」と答えた。
「結局のところ、問題はお金じゃない。お金は幸せとイコールにならない。それは全くポイントを外している」と語り、「人々を人間らしく扱う、これが最大の重点だ」「ひどい扱いをされてお金をたくさんもらっても幸せにはつながらない」と主張した。
これに対してトランプ氏は28日朝のツイッターで、「だれかジェイ・Zに教えてやってくれ。私の政策のおかげで、黒人の失業率は過去最低を記録したという報道があったことを」と反発を示した。
専門家らによると、失業率の格差には採用側による差別のほか、教育水準や犯罪歴を持つ人の割合など、さまざまな要因がかかわっている。近年は改善されている面も多く、例えば大学進学率は1990年に黒人が11.3%、白人が22%だったのに対し、昨年は黒人24%、白人34.5%に上昇した。