米沿岸に津波警報?、手違いでまた誤報
(CNN) 米東海岸と南部のメキシコ湾沿岸部の一帯で6日、住民の携帯電話に津波への警戒を促すメッセージが配信されるハプニングがあった。原因は、毎月定例で実施していたテスト用のメッセージが、誤って一部の天気予報アプリに取り上げられたことにあった。
米国立測候所が緊急警報システムを通じてテスト用の津波警報を送信したのは現地時間の6日午前8時半ごろ。「州の警戒地点や、特定の政府機関のみに届くはずだった」。ところがマサチューセッツ州緊急事態管理局によると、このメッセージが一部のニュースアプリや天気予報アプリに届き、ソーシャルメディアにも掲載されてしまった。
ユーザーにプッシュ配信された緊急警報には、これがテストであることが明記されていなかった。
誤報を配信した天気予報アプリの「アキュウェザー」は、国立測候所のコードに誤りがあり、問題のメッセージがテストではなく実際の警報に分類されていたと説明する。
国立測候所は間もなく、津波警報は出されていないという訂正を出し、警報通知は単なるテストだったと伝えた。問題のメッセージは津波警報センターが出したもので、誤って外部のアプリに送信されてしまった経緯は現在調査中だという。
米国では1月にも、ハワイ州で弾道ミサイル接近の誤報が流れる騒ぎが起きたばかり。6日には米下院小委員会で、ミサイル誤報に関する公聴会が予定されていた。