ペンス米副大統領が来日、五輪開会式出席に向け訪韓へ
(CNN) 9日開幕の韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開会式に出席する米国のペンス副大統領が6日、日本に到着した。ペンス氏は日韓両国との結束を確認し、北朝鮮に対して引き続き核放棄を迫る構えだ。
ペンス氏は7日、弾道ミサイルを迎撃する航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を視察した。
続いて安倍晋三首相と会談し、米軍基地を訪問。8日には韓国へ向かい、首都ソウルで文在寅(ムンジェイン)大統領と会談する。
ペンス氏は来日に先立ち、米アラスカ州の米軍基地でミサイル防衛について説明を受けた後、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮が五輪出場で真実をごまかすことは許さないと改めて強調した。
ペンス氏は五輪開会式に出席する米国代表団に、北朝鮮で拘束されて意識不明のまま米国に帰国し、まもなく死亡した大学生オットー・ワームビアさんの父親、フレッド・ワームビアさんを招待している。
開会式では米国と北朝鮮の当局者が同じ会場に集まることから、ペンス氏らが北朝鮮側と会談する可能性に注目が集まっている。
ペンス氏の側近らは、何らかの接触が検討されている可能性を否定しなかった。同氏自身も「私から会談を要請してはいないが、どうなるか様子をみよう」と言葉をにごしている。
米政権高官がCNNに語ったところによると、韓国政府はペンス氏に北朝鮮側と何らかの形で会談するよう働き掛け、水面下で仲介の動きを見せているという。