全米ライフル協会を「怖がっている」、トランプ氏が議員に
(CNN) トランプ米大統領は2月28日、ホワイトハウスで超党派の上院議員らと会談し、法案に銃購入の最低年齢引き上げを盛り込まなかった議員に対して「全米ライフル協会(NRA)を怖がっているからだ」と述べた。
トランプ氏は会談で、共和党のパット・トゥーミー議員と民主党のジョー・マンチン議員に対し、2012年のサンディーフック小学校乱射事件を受けて策定した法案に、銃購入の最低年齢を18歳から21歳に引き上げる条項を盛り込んだか尋ねた。
トゥーミー議員が盛り込まなかったと答えたところ、トランプ氏は「NRAを怖がっているからだ」と指摘した。
トゥーミー議員は会談後、トランプ氏の発言について、自分個人に向けられたものだとは思わないと主張。「議員全般に言及していたのだと思う」と述べ、2010年以降はNRAの献金を一切受け取っていないと強調した。
マンチン、トゥーミー両議員が策定した法案とは別に、共和党のジョン・コーニン議員と民主党のクリス・マーフィー議員はより限定的な法案「Fix NICS」を作成。全米規模の犯罪歴調査システムへの情報報告を促すため、州や自治体に金銭的インセンティブを提供する内容となっている。
トランプ氏はこの日、銃に関する「包括的な」取り組みを望むと再三にわたり述べた。
議会共和党指導部は、立法の出発点となるのはFix NICSのように超党派の幅広い支持を集める法案だと主張しているが、トランプ氏の発言はこうした共和党指導部の動きを抑える形となった。