米ホワイトハウス広報部長が辞任、トランプ氏の長年の側近
(CNN) 米ホワイトハウスは2月28日、ホープ・ヒックス広報部長が辞任すると発表した。ヒックス氏はトランプ氏に最も長く仕えてきた側近のひとり。
ヒックス氏はわずか数年のうちに、トランプ氏一族の中核企業「トランプ・オーガナイゼーション」の広報担当から米政府の権力の高みへと上り詰めていた。この間、ヒックス氏ほどの地位の人物としては異例なほど目立たない姿勢に努めてきた。
トランプ氏はヒックス氏の辞任により、この3年ほどで初めて、最も忠実な側近が常時そばにいる状態を失うことになる。企業経営時代から選挙戦、ホワイトハウス入り後に至るまでトランプ氏に一貫して協力してきた側近は数えるほどしかいない。
ヒックス氏は前日、下院情報委員会で証言し、職務の中では「罪のないうそ」をついたこともあったと述べていた。ただ、この証言と辞任が関連していることを示す情報はない。
情報筋によれば、ヒックス氏が最初に辞任を検討したのは、ホワイトハウスのロブ・ポーター元秘書官をめぐるスキャンダルの後だという。ヒックス氏は当時、ポーター氏と交際しながら、同氏擁護の論陣を張るのに加わっていた。
ヒックス氏は数週間以内に離任するとみられている。
トランプ氏は同日、声明でヒックス氏を「卓越していた」と称賛。ヒックス氏を側近として失うのは残念だが、他の機会を模索したいとの申し出があった際は、事情を完全に理解したとしている。