米軍、沖縄沖でF35Bの発着訓練 米韓演習前に力を誇示
沖縄沖フィリピン海(CNN) 米軍は沖縄沖の太平洋上で、強襲揚陸艦「ワスプ」(4万トン)から最新鋭のF35B戦闘機を発着させる訓練を行い、米韓合同軍事演習を前に米軍の軍事力を誇示した。
第5世代のF35B戦闘機「ライトニングII」は、レーダーに探知されないステルス技術を装備。小型空母とも呼ばれるワスプに搭載され、初めて海上に配備された。同艦は4月1日から始まる米韓合同軍事演習に参加する。
F35Bは、3種類あるF35戦闘機のひとつで、唯一、ヘリコプターのように垂直着陸ができる。他の戦闘機に比べて短い滑走距離で発進できることから、空母の半分の大きさしかないワスプでの運用が可能になった。
F35を巡っては、今年1月に公表された報告書の中で、優先性の高い性能上の欠陥が昨年10月の時点で263件見つかったと指摘され、「戦闘状況において容認できない」問題があると報告されていた。
これに対して、ワスプの艦上でCNNの取材に応じたブラッド・クーパー少将は、問題はすべて解決されたと述べ、「F35の戦闘準備は整っている」と強調した。
F35ステルス戦闘機は、日本や英国、イスラエルを含む世界各国が調達している。
韓国も、F35Aステルス戦闘機40機を発注した。これに対して北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、「稀有(けう)な和解ムードに反する危険な動き」と反発している。