ポルノ女優クリフォードさん、トランプ氏の弁護士を改めて提訴
ワシントン(CNN) トランプ米大統領とかつて性的関係を持ち、多額の「口止め料」を支払われたとされるポルノ女優、ステファニー・クリフォードさんが、トランプ氏の顧問弁護士、マイケル・コーエン氏を相手取り、新たに名誉毀損(きそん)の訴訟を起こした。
クリフォードさんの弁護士が26日、カリフォルニア州の裁判所に提訴した。
クリフォードさんはすでにコーエン氏やトランプ氏を訴え、10年以上前にトランプ氏と性的関係を持ったことを認めていた。新たな訴訟では、コーエン氏がこれを否定するのはクリフォードさんが「うそつき」だと言っているに等しく、名誉毀損に当たると主張している。
コーエン氏は2016年の大統領選前、クリフォードさんに口止めを持ち掛けて13万ドルを支払ったとされる。しかし口止めの契約は無効だというのが、クリフォードさんの立場だ。
コーエン氏は先月、クリフォードさんには全額を自費で支払ったとする声明を出したが、本当に自費だったのかどうか、また当時大統領選の候補者だったトランプ氏は支払いを承知していたのかどうかが焦点となっている。選挙資金法に違反していた疑いがあるからだ。
クリフォードさん側は新たな訴訟を通し、コーエン氏やトランプ氏による宣誓証言に持ち込もうとしているとの見方もある。
クリフォードさんは25日放送のテレビ・インタビューの中で、トランプ氏と性的関係を持った時のことや、関係を口外しないよう11年に脅迫を受けていたことを詳しく語った。コーエン氏側はこの発言について、同氏に対する名誉毀損だと主張している。