17人射殺の19歳被告に同情の手紙殺到、下着写真や寄付申し出も
(CNN) 米フロリダ州の高校で銃を乱射して17人を殺害した罪に問われているニコラス・クルーズ被告(19)に対し、全米や欧州各地から同情の手紙が殺到している。
手紙の送り主は若い女性から成人男性までさまざま。手書きもあれば印刷されたものもあり、イラスト入りのグリーティングカードもある。一部には、誘惑するような女性の写真や、下着姿の10代の少女の写真が同封されていた。
米ニュージャージー州のガールスカウトから届いた手紙には、少女十数人の署名入りで、「神の許しがありますように」と記されている。
手紙はいずれもクルーズ被告に同情を寄せる内容。クルーズ容疑者の代理人を務めるブロワード郡公選弁護人事務所によると、同容疑者のいる拘置所宛てに届いた手紙は、100~200通に上るという。
手紙は同容疑者が2月14日に逮捕された直後から届き始めたといい、公選弁護人のハワード・フィンケルスタイン氏は、被告にこれほど多くの手紙が届いたのは見たことがないと話す。
CNNは当局の許可を得て、手紙の一部を見せてもらった。その中に同被告を批判する手紙は1通もなく、それどころか寄付を申し出る手紙も何通かあった。
同情が集まる背景には、クルーズ被告が数多くの困難を抱えた人物として伝えられていることがあるのではないかと、心理療法士のロビ・ラドウィグ氏は解説する。
さらには、自分が日常生活の中で暴力にさらされて育ち、暴力に対して鈍感になっている可能性も指摘した。
こうした手紙の内容は、クルーズ被告本人には知らされないかもしれない。フィンケルスタイン弁護士は、宗教的な内容の手紙に限って、同被告に見せているという。