米オクラホマ州で教員のスト続く、教育予算の増額を要求
(CNN) 米オクラホマ州の教員らが教育予算の増額と賃上げを求めてストライキを続けている。州議会議事堂には2日と3日の両日、数百人の教員が詰めかけた。
州内の公立学校は休校となり、一部の地区では教員が処分される可能性もあるが、スト参加者らは議事堂で「未来に資金を」と気勢を上げた。
ある高校教師は「炎の地獄が凍ったらスケート靴をはいてでもここに立つ」「私たちは生徒たちを愛している」と語った。
州内の学校では貸し出し制の教科書が劣化し、授業で使う紙も底をつくなど、予算不足の影響が報告されている。中学生の歴史の教科書では、現大統領が2代前のジョージ・W・ブッシュ氏になっているという。
州議会では先週、教育予算を5000万ドル(約53億円)増額し、教員の給与を平均6000ドル(約64万円)引き上げる法案が可決されたばかり。
だが教員らはこの措置を不十分だと批判。生徒1人につき1冊の教科書を購入する費用にも満たないと主張し、さらに1億5000万ドルの予算増を要求している。
一方、同州のファリン知事は法案について「教員の給与は16%、教育予算は19.75%の引き上げだ」と強調。州政府としては教育の分野だけに予算をかけるわけにはいかないと説明している。