また米の高校で発砲、1人負傷 銃反対デモ参加に出発前
(CNN) 米フロリダ州マリオン郡の保安官事務所は20日、オカーラにあるフォレスト高校で同日朝、発砲事件が起き17歳の男子生徒が足首を撃たれて負傷したと発表した。病院に搬送されたが命に別条はない。
米国では20日、銃犯罪根絶を唱える全米規模の抗議デモが実施されたが、フォレスト高校での事件は同校生徒らがこのデモ参加のため出発する前に起きたという。
同高校に詰める警官が銃声を聞き現場に急行。数分後に19歳の男を取り押さえた。警官の迅速な行動や学校側の銃撃事件に対する防御措置が他の生徒の命を救ったとたたえた。
容疑者はフォレスト高校の出身者とされるが、犯行の動機などは不明。銃撃の経緯も伝えられていない。テロ、小火器を用いた攻撃や学校敷地内での小火器保持などの罪に問われている。
事件を受け同校は約1時間閉鎖された。校内にいた生徒は容疑者の侵入を防ぐため教室入り口部分に机、いすや他の家具を積み重ねた写真をソーシャルメディアに掲載した。
全米約2500校の生徒らが参加予定の20日の銃暴力反対デモはフロリダ州パークランドの高校で今年2月に起きた銃乱射事件が契機となった。また、米コロラド州のコロンバイン高校を襲った銃乱射事件から19年となるのに合わせた抗議活動ともなっている。
フォレスト高校での事件を受け、米国内の学校で発生した銃撃事件は今年これまでで20件目となった。
同校の生徒数は約2100人。米週刊誌「USニューズ&ワールド・リポート」によると、米国の最優良高校の1つと評価されている。