コミー前FBI長官のメモの内容判明 トランプ氏との会話詳述
(CNN) 米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官がトランプ大統領との会話を記録したメモの内容が明らかになった。トランプ氏がフリン元大統領補佐官(国家安全保障担当)に関する「深刻な懸念」を表明したり、プーチン大統領からロシアの売春婦は「世界で最も美しい」と伝えられたエピソードを披露したことなどが記されている。
メモは19日に連邦議会に提出されたもので、CNNもこれを入手した。昨年1月7日から4月11日にかけて7回にわたりコミー氏がトランプ氏とやり取りした内容が書きとめられている。
コミー氏がまとめたメモはマラー特別検察官の任命につながったほか、トランプ氏が「情報漏えい者」としてコミー氏を批判する要因にもなった。
15ページにわたるメモでは、トランプ氏がメディアへのリーク問題を頻繁に持ち出していたことや、リーク元の特定に向けた取り組みを両者が話し合っていたことに再三触れられている。
トランプ氏はまた、ロシアで売春婦とみだらな行為に及んだとされる件に少なくとも2回言及。夫人がこれを真実だと考えた一抹の可能性がないか懸念を表明している。
1月7日のメモによると、トランプ氏は2013年のモスクワ出張をめぐり「売春婦はいなかった」と主張。1月27日の会話では、「売春婦の件はナンセンスだ」としつつも、プーチン氏から「ロシアの売春婦は世界で最も美しい」と伝えられたことを明かしたという。
メモではさらに、トランプ氏が1月27日にフリン氏に関する「深刻な懸念」を表明していたことにも言及。フリン氏は翌月政権を離れ、ロシア当局者との会話についてFBIに虚偽の供述をした件で有罪を認めていた。