軍用機が墜落 搭乗の9人絶望か、国際空港にも近く 米南部
(CNN) 乗員5人と乗客4人を乗せて米アリゾナ州へ向かっていたプエルトリコ空軍州兵機が2日、米ジョージア州サバンナ付近で離陸直後に墜落した。プエルトリコ政府関係者によると、生存者はいないと思われる。
米空軍やプエルトリコ州兵によると、墜落したのはプエルトリコの空軍基地に所属する空軍州兵WC130型機。引退させるためアリゾナ州へ向かう途中だった。
同機は気象観測に使われており、この日は訓練が行われていた。サバンナでは何日もかけてメンテナンスを行っていたといい、墜落の原因は分かっていない。
現場近くの州間高速道路は事故の影響で通行止めになった。道路はアスファルトが黒く焼け焦げ、がれきが散乱している。付近を走る列車の線路でも点検が行われているが、地上でけが人は出なかった。
墜落現場の近くには、危険物を扱う会社があった。墜落の様子を目撃したというトラック運転手の男性は、「もしあそこに墜落していたら、巨大な爆弾と化して、全域(半径8キロあまり)が吹き飛んでいた」と証言。パイロットは空中で旋回を試み、かろうじて同地をよけたとして称賛した。
現場はサバンナ・ヒルトンヘッド国際空港にも近く、同空港では出発便に影響が出ている。