トランプ氏、元NY市長に苦言 ポルノ女優への支払い巡る発言で
(CNN) トランプ米大統領は4日、ポルノ女優への口止め料支払いに関するジュリアーニ元ニューヨーク市長の発言をめぐり、事実認識があやふやだとしてジュリアーニ氏に公然と苦言を呈した。
ジュリアーニ氏は先日のインタビューで、顧問弁護士がポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんに支払った口止め料をトランプ氏が弁済したと述べていた。ダニエルズさんは2006年にトランプ氏と関係を持ったと主張、トランプ氏はこれを否定している。
トランプ氏は今回、長年の友人であるジュリアーニ氏について「今後は事実を正しく捉えるだろう」と発言。その上で「誤った情報が多い。話す前にきちんと情報収集すべきだ」などと述べた。
また、ジュリアーニ氏のことを「素晴らしい男」と形容しつつも、問題のインタビューの際に同氏は十分に事情に通じていなかったとの見方を示した。
ジュリアーニ氏は4時間後、「ここ数日の見解」に関し釈明する声明を発表。しかし、トランプ氏が支払いについて把握した正確な時期や、顧問弁護士への弁済をめぐるトランプ氏の関与の度合いはほとんど明らかにならなかった。
ジュリアーニ氏は声明で、「(支払いの)タイミングについての発言はトランプ氏の認識に関する私の理解ではなく、一連の問題に関する私自身の理解を示したものだ」と説明。トランプ氏が大統領候補であるかどうかにかかわらず、いずれにせよ支払いは行われていただろうと主張した。
この件はトランプ氏のスタッフと法律団を再び危機的状況に陥れている。ジュリアーニ氏が2日夜のインタビューで支払いの詳細について明かす計画であったことを示す事前情報はほぼ皆無だった。