「踊る医師」に患者約100人が被害申し出 米南部

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手術中に歌ったり踊ったりするビデオを公開していた皮膚科医に対し、患者が後遺症などの被害を申し出ている

手術中に歌ったり踊ったりするビデオを公開していた皮膚科医に対し、患者が後遺症などの被害を申し出ている

アトランタ(CNN) 手術中にメスを片手に歌ったり踊ったりするビデオを公開していた米南部ジョージア州アトランタの皮膚科医に対し、多数の患者が後遺症などの被害を申し出ていることが3日までに分かった。

訴訟を起こしている女性患者3人の担当弁護士には、この1週間で100人近いほかの女性たちから連絡が殺到しているという。

アトランタで皮膚科医院を開業するウィンデル・ブッテ医師は、これまで手術中にメスを使いながら歌ったり、器具を持って踊ったりする多数の映像をユーチューブに公開していた。手術着姿の助手たちが一緒にステップを踏む場面もあった。

弁護士によると、一部の患者は術後に重度の感染症にかかったと訴えている。また、映像に自分が映っていることを確認した患者が少なくとも2人いるという。

映像はすでにユーチューブのアカウントから削除された。しかし、CNN系列局のHLNが同医師に対するほかの訴訟を通して入手した映像には、ブッテ医師が米ラップ歌手O・T・ジェナシスのヒット曲「Cut It」を歌いながら患者の腹部にメスを入れたり、手術用のマスクや手袋を着けずに器具を持って踊り、患者を侮辱するような替え歌を口ずさんだりする場面が映っている。

HLNによると、同医師に対しては現在、術後の感染や外見上の損傷、さらには脳の損傷の被害を訴える訴訟5件が進行中。このほか4件ではすでに和解が成立しているという。

HLNはさらに、州医事当局には少なくとも2016年3月以降、ブッテ医師の危険な診療行為に関する情報が寄せられていたと伝えている。

同医師は現在も診療を続けている。担当の弁護士によると、本人に取材に応じる意思はないという。

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