米国防長官、中国の「脅しと威圧」批判 アジア安保会議

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マティス米国防長官

マティス米国防長官

シンガポール(CNN) マティス米国防長官は2日、シンガポールで開催中のアジア安全保障会議で演説し、インド太平洋地域における中国の「脅しと威圧」を批判した。米国にこの地域での役割を放棄する予定はないと言明している。

マティス氏は演説で、「誤解のないように。米国はインド太平洋地域にとどまる。この地域は我々の主要活動領域だ」と表明。具体的には、中国による南シナ海の人工島の軍事拠点化に言及した。

マティス氏はまず、「中国はこの先さまざまな課題や機会に直面することになる」とした上で、中国の選択が関係各国の長期的な平和や繁栄を推進するものになれば、米国は支持する用意があると表明した。

その一方で、「中国の南シナ海政策は我々の戦略で追求する開放性とは対極に位置する。中国のより大きな目標に疑念を抱かせる」と指摘した。

アジア安全保障会議は「シャングリラ・ダイアローグ」と呼ばれ、安保当局者や関連業者、研究者らが毎年シンガポールに集まる。中国が南シナ海での優位を確立しようと試みる中、今年の会議冒頭では南シナ海情勢が主要テーマとなった。

南シナ海では、中国や台湾、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ブルネイが領有権を争っている。軍事施設や人工島の造成は中国以外の国も行っているものの、規模や野心という点で中国に匹敵する国はない。

中国軍は5月、核兵器を搭載可能な爆撃機を南シナ海の人工島に初めて着陸させた。その数週間前には、米情報機関が、中国政府が軍事演習の一環として対艦・対空ミサイルを配備した可能性が高いと明らかにしていた。

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