金正恩氏が米朝首脳会談を「懇願」 トランプ氏側近
(CNN) トランプ米大統領の個人的な弁護士を務めるルドルフ・ジュリアーニ元米ニューヨーク市長は6日、同大統領が先月24日、米朝首脳会談の中止をいったん宣言した後、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が会談の再設定について「懇願」してきたと述べた。
イスラエル・テルアビブでのビジネス関連会合で明らかにした。元市長は今回の発言の根拠などには触れなかったが、北朝鮮側が今年5月に出した、ペンス米副大統領を「政治的な間抜け」などと罵倒(ばとう)し米国との対話が失敗すれば核対決の準備があるとする声明に言及。
元市長は「我々はこういう環境で首脳会談は開かない」と告げたと指摘。その後、「金正恩(氏)は屈服し、(再設定を)乞うてきた」とし、「それこそが我々が彼に望んでいた立場だった」と続けた。
ジュリアーニ氏の今回の発言に対する北朝鮮側の反応は即座にわかっていない。
トランプ氏は先週、金氏の特使をホワイトハウスに迎え、親書を受け取った後に首脳会談の再開を発表していた。会談は今月12日にシンガポールで開かれる予定。
ジュリアーニ氏はトランプ政権のメンバーではなく、米大統領選における「ロシア疑惑」を調べる米特別検察官に対応する弁護士として雇われている。