人違いで15歳少年を殺害、男12人起訴 米NY
(CNN) 米ニューヨーク市ブルックリン区で、15歳の少年が集団に襲撃されて殺害される事件があり、当局は18日、この少年を人違いで殺害したとして、男12人を起訴したと発表した。
当局によると、殺害されたのはレサンドロ・グスマンフェリスさん(15)。対立するギャング集団のメンバーと間違われて6月20日に襲撃された。この様子が防犯カメラに映っており、当局は事件に関連して12人を殺人や共謀などの容疑で逮捕した。
捜査当局によると、12人はグループのリーダーとされる男の家に集まって、同じギャング集団内で対立するグループへの暴行を企てていたとされる。
犯行当日の夜、車4台に分乗した集団は、知人に会うために自宅を出たグスマンフェリスさんに遭遇。車を降りた集団に追いかけられたグスマンフェリスさんは、4ブロック離れた商店に逃げ込んだが、集団に店から引きずり出されて路上で暴行された。
男たちのうち5人は、ナイフやなたでグスマンフェリスさんの首や身体をめった刺しにした。
グスマンフェリスさんは重傷を負いながらも自力で病院へ駆け込もうとしたが、入り口前で倒れ、間もなく死亡した。
犯行後、ギャング集団はリーダーの家に戻って凶器を隠し、手に切り傷を負ったメンバーの手当てをしていた。
グスマンフェリスさんは、警察官を志望する若者を対象としたニューヨーク市警の体験プログラムに参加していた。市警は事件の数日後、グスマンフェリスさんを追悼する奨学金制度の創設を発表した。