米カリフォルニア州で山火事、子ども2人と曽祖母の死亡を確認
(CNN) 米カリフォルニア州北部で発生した山火事は28日までに焼失面積が8万エーカー(約3.3万ヘクタール)を超え、行方不明になっていた子ども2人と曽祖母の死亡が確認された。
山火事は23日、車両の故障をきっかけに出火。消火作業は26日までにいったん進んだが、密集した樹木に折からの高温と乾燥、不規則な風が重なって再び拡大。同日夜から27日にかけて新たに3.2万エーカーが焼け、住民3万8000人が避難した。
メロディ・ブレッツォーさんは27日、自宅が炎に飲み込まれ、4歳と5歳のひ孫とともに行方不明になった。親族は避難所や病院を捜しながら、インターネット上で募金を呼び掛けていた。親族の1人が募金サイト上で、3人は家の中にいたことが確認されたと報告した。
カリフォルニア州の森林保護防火局によると、この山火事の鎮火率はわずか5%。現場には消防士ら3410人と消防車300台余り、ヘリコプター17機が出動している。
26日には地元消防要員とブルドーザー運転手が消火作業中に死亡した。このほか消防士ら12人の負傷が報告されている。
住民が避難した街では略奪が起き、警察によると数人が逮捕された。
州当局によると、ヨセミテ国立公園付近で今月13日から続いている別の火災も、28日の時点で焼失面積が5万エーカー近くまで拡大し、鎮火率は29%にとどまっている。