米同時テロ跡の地下鉄駅、17年ぶりオープン 米ニューヨーク
(CNN) 2001年9月11日の米同時多発テロで破壊されたニューヨーク地下鉄1番線のコートランド・ストリート駅が、8日午後に再開した。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)のジョー・ロタ会長は声明で、新たな駅は「ニューヨーク住民の復興に向けた決意を象徴している」と述べた。
駅は完全なバリアフリーで、通勤客らが情報を得たり助けを呼んだりできる端末が数カ所に設けられている。
壁面に飾られているのは、オハイオ州立大学のアン・ハミルトン教授による白い大理石モザイクの作品「コーラス」だ。米独立宣言と世界人権宣言の文言が刻まれている。
ハミルトン氏は「壁に書かれた言葉の重みや大切さに、人々はとても静かに反応しているようだ。その姿は大変美しい」と話した。
再開の式典にはクオモ知事の姿がなかった。クオモ氏とニューヨーク市のデブラシオ市長は、地下鉄改修費用の分担などをめぐって度々衝突している。