米爆発物送付事件 容疑者が初出廷、100人超の「標的リスト」も
(CNN) 米民主党の著名政治家やニューヨークのCNN支局など14カ所に相次いで爆発物が送付された事件で、シーザー・セイアク容疑者(56)が29日、初めて出廷し、正式に罪状が読み上げられた。情報筋によれば、同容疑者は、100人以上が書かれた「標的リスト」を保有していたという。
セイアク容疑者は連邦法上の5つの罪に問われており、最大で禁錮48年を言い渡される可能性がある。罪状は、州をまたいだ爆発物の移送をはじめ、爆発物の違法な郵送、大統領経験者らに対する脅迫など。
容疑者の代理人はCNNの取材に対し、容疑者が無罪を主張する考えであることを明らかにした。
当局者によれば、セイアク容疑者は小包を送り付けようとした人物について100人を超えるリストを持っていた。当局はリストに載っていた全員について連絡を取り、警戒するよう伝えたという。
情報筋によれば、容疑者は逮捕後、パイプ爆弾が誰かを傷つけることはなく、容疑者自身も誰かが傷つくことを望んでいなかったと述べた。
当局によれば、これまでに14個の小包が回収された。爆発したものはなく、けが人も出ていない。標的となった人物は、オバマ前大統領をはじめ、クリントン元国務長官、ホルダー元司法長官など。