NYハドソン川で遺体発見の姉妹はサウジ人、米に亡命申請か
ニューヨーク(CNN) 米ニューヨーク市内を流れるハドソン川の河川敷で見つかった女性2人の遺体について、在ニューヨーク・サウジアラビア領事館は、サウジ人の姉妹だったことが分かったと発表した。
遺体で見つかったのは米バージニア州フェアファックスに住んでいたロタナ・ファレアさん(22)と妹のタラ・ファレアさん(16)。サウジ領事館の10月30日の発表によると、2人ともサウジ国籍の学生で、ワシントン州に兄弟が住んでいるという。
ニューヨークの警察は31日、2人の写真を公開し、一般からの情報提供を呼びかけた。タラさんについては今年8月にバージニア州で行方不明者として届け出が出されていたという。
警察は捜査員をバージニア州に派遣し、家族や関係者から事情を聴くなどして捜査を進めている。
米紙ニューヨーク・タイムズは、在米サウジ大使館が母親への電話の中で、2人が米国に亡命を申請したことを告げていたと伝えた。
この報道についてサウジ当局者はCNNの取材に対し、「もしそれが事実だとしても、2人の亡命申請に関して大使館は家族と連絡を取っていない」と語った。
河川敷で見つかった2人の遺体は同じような黒いレギンズとファー着きのジャケット姿で、両足とウエスト部分を粘着テープで互いに縛られていた。
目だった外傷はなく、当局は検視を行って死因や死亡した経緯を調べている。