元大物ギャングが獄中死、終身囚を容疑者として捜査 米紙
(CNN) 米マサチューセッツ州ボストンの元大物ギャング、ジェームズ・バルジャー受刑者が獄中死した件で、警察が同州出身の終身囚を容疑者として捜査していることが1日までにわかった。米紙ボストン・グローブとニューヨーク・タイムズ(NYT)が伝えた。
容疑者に浮上しているのはフォティオス・ジアス受刑者。連邦刑務所局によると、現在はウェストバージニア州ブルーストンミルズの刑務所で終身刑に服している。バルジャー受刑者はこの刑務所に移送された翌日の10月30日に死亡した。
NYT紙は捜査状況を知る複数の情報筋の話として、今回の事件を受けてジアス受刑者が独房に移されたと伝えている。
バルジャー受刑者はボストンのアイルランド系ギャングの首領として恐れられていた。午前8時20分に意識不明の状態で見つかり、救命措置を施されたものの検視官が死亡を確認した。81歳だった。
連邦捜査局(FBI)や検察当局が殺人事件として捜査に乗り出している。
米紙ニューヨーク・デイリー・ニューズの2011年9月の記事によると、ジアス受刑者は03年の殺人事件に絡み終身刑を言い渡されていた。現在51歳。
現場となった刑務所には厳重な警備の下、男性受刑者1270人が収容されている。