トランプ氏、中間選挙「勝利」を宣言 記者団とは激しいやり取り
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は7日、ホワイトハウスで記者会見を行い、中間選挙の結果を勝利と位置づけた。しかし記者団との間では、移民へ恐怖心をあおるなどした選挙戦終盤の自身の言動をめぐり、激しいやり取りになった。
トランプ氏は会見で共和党の勝利を列挙し、過半数を占めていた上院でさらに議席を伸ばしたことを、歴史を覆す快挙と位置づけた。下院を奪還して新たに調査権限を手にする民主党については、意に介さない姿勢を示した。
しかし、記者から質問が出るとムードは一変。移民への恐怖心や人種差別をあおるような自身の言動について問われ、報道陣にかみついた。「有権者抑圧」について質問した記者に対しては、着席を求めた。
民主党に関するトランプ氏の見解は揺れ、協力できる分野を模索すると言明したかと思うと、自身の側でも調査を行うと警告する場面もあった。さらに、召喚状が相次ぎ出される事態になれば、「戦争のような姿勢」を取ると言い切った。
トランプ氏は民主党について、自身が出馬表明した当初から「調査疲れ」をもたらしてきたと指摘。「彼らはゲームを仕掛けることができるが、我々の方がうまい。我々には上院がついており、疑わしい行為も多々あったためだ」としている。
一方で、党派を超えた協力の可能性については楽観的だとし、「超党派的な姿勢と結束を望む」と発言。民主党下院トップのナンシー・ペロシ氏を何度も称賛し、ペロシ氏の下院議長就任を実質的に支持した形となった。
記者団に対しては、CNNのジム・アコスタ記者を「無礼なひどい人間」と批判するなど、「口撃」を繰り返した。