ホワイトハウス、CNNの記者証没収を完全に撤回
(CNN) 米CNNのジム・アコスタ記者がホワイトハウス入館に必要な記者証を没収された問題で、ホワイトハウスは19日午後、没収を完全に撤回し、記者証を返還する「最終決定」を発表した。
CNNはこれを受け、記者証返還を求める連邦地裁への訴訟は「必要がなくなった」として、取り下げを表明した。
ホワイトハウスのサンダース報道官とシャイン広報部長は19日午後、アコスタ記者に送った新たな書簡の中で、大統領会見での記者の質問は原則として1人1件に限るなど、新たなルールを説明。同記者がこれに違反すれば、今後も相応の措置をとると警告した。
連邦地裁は16日、ホワイトハウスが適正な手続きを取らなかったとの判断に基づき、記者証を14日間、暫定的に返還するよう求める緊急命令を出した。
サンダース、シャイン両氏は同日夜、アコスタ記者への書簡で、同記者が会見の基本的な慣行に従わなかったため、暫定的な判断として記者証を没収したと説明。緊急命令の期限が切れた後で再び没収する可能性を示唆し、19日午後3時に最終決定を下すと予告していた。
アコスタ記者の弁護団とCNNは19日午前、ホワイトハウス側が和解の申し出に応じないとして、連邦地裁に対し、より有効期限の長い仮差し止め命令に向けた審理を求めていた。