米イリノイ州で異例の竜巻、1日で22件 建物損壊や負傷者相次ぐ
(CNN) 米イリノイ州中部でこの季節としては異例の竜巻が相次いで発生し、被害が広がっている。米国立測候所が1日に報告を受けた竜巻は22回に上った。
最も被害が大きかったのは、州都スプリングフィールドの南東約48キロにあるテイラービルで、住宅が損壊し、電線は寸断され、樹木はなぎ倒された。
2日に同地を視察したラウナー知事は、「竜巻のこれほどの悲劇の中で、1人も死者が出なかったのは奇跡だった」と話している。
ラウナー知事によると、この竜巻で少なくとも3人が重傷を負い、スプリングフィールドの病院で手当てを受けているほか、18人が軽傷を負った。
テイラービル消防局によると、救急隊は竜巻で損壊した住宅で救出作業を行った。しかしこれまでのところ、死者は報告されていない。
CNNの気象専門家によると、イリノイ州で発生する竜巻は年間平均で47回。平均の中に12月は含まれておらず、この時期にこれほど多くの竜巻が発生するのは極めて異例。ピークの5月でも平均で15回の発生にとどまる。
スリングフィールド南郊のバトラーでは、竜巻を記録した2本の動画がツイッターに投稿された。この映像を投稿した女性は、「住宅1棟に大きな被害が出た」と伝えている。
More from the tornado in Butler! pic.twitter.com/4gYTjyePLj
— Hannah Fogle (@hannahfoges_tbh) 2018年12月1日