米イリノイ州の銃乱射、解雇直後に発砲 同僚ら狙う
(CNN) 米イリノイ州オーロラにある製造業の施設で起きた銃乱射事件を巡り、当局は18日までに、容疑者が職場から解雇を告げられた直後、持ち込んだ拳銃で居合わせた人々を殺害したことを明らかにした。
事件は15日午後に「ヘンリープラット社」で発生。乱射犯のゲーリー・マーティン容疑者(45)は同社に15年勤めていた。目撃者の証言によると、解雇を言い渡された部屋で数人を射殺した後倉庫に移動し、さらに複数の従業員に発砲したという。
銃撃開始からおよそ90分後、マーティン容疑者は駆け付けた警察官に射殺された。事件では同容疑者に撃たれ5人が死亡。警官5人を含む6人が負傷した。
マーティン容疑者が当時、解雇されることを分かっていたうえで銃を所持していたのかは不明。ただヘンリープラットを所有する企業の最高経営責任者(CEO)によれば、同容疑者は職場でさまざまな規律違反を重ねており、経営側で解雇に向けた手続きが進行中だったという。
このためオーロラ警察の幹部は容疑者について、解雇を想定して武器を携帯していたと推測できると説明した。一方、被害者と容疑者の間で具体的にどのようなやりとりが交わされたのかはわからないとした。