米南部で12回の竜巻発生、アラバマ州で14人死亡
(CNN) 米南部アラバマ州とジョージア州で3日午後、少なくとも12回の竜巻が発生し、同日夜までにアラバマ州リー郡で14人の死亡が確認された。米国立測候所や地元当局者が明らかにした。犠牲者の数はさらに増える恐れもある。
リー郡の保安官によると、死者には子どもも含まれるといい、数人は重傷を負って病院に運ばれた。
CNNの気象専門家によれば、同郡は1時間の間に2回の竜巻に相次いで襲われたとみられる。
CNN系列局WRBLがフェイスブックに掲載した現場からの生中継の映像には、突風によって樹木がなぎ倒され、倒壊した住宅の残骸が道路上に散乱した様子が映っている。
損壊した住宅は多数に上り、救助隊は住宅内に取り残された負傷者の捜索を続けているが、夜間に入って捜索は難航している。
国立測候所によると、ジョージア州との州境に近いアラバマ州ユーフォーラの空港や、消防署でも被害が出ているという。
アラバマ州セルマは竜巻の被害は免れたものの、激しい雷雨に見舞われた。同地では1965年に公民権運動が弾圧された「血の日曜日」の追悼集会が開かれていた。