米シカゴ、1~2月に殺人件数が半減 犯罪対策奏功
(CNN) 犯罪多発にここ数年悩まされていた米シカゴ市警は3日までに、今年1、2両月に発生した殺人事件が44件と前年同期の80件に比べ44%激減したと報告した。
声明によると、発砲事件は前年同期の282件から214件に、発砲の被害者は345人から253人に下落した。2月だけの記録を比べた場合、殺人は40%、発砲は7%それぞれ減った。
市警幹部は1、2両月の記録は犯罪対策が奏功していることを示すと誇示。地域社会との協力関係の強化や人員拡充に加え、初動態勢の迅速化や拘束率の向上につながっている新たな技術導入の効果に言及した。
市警は現在、銃撃の発生地点を突き止める銃声探知システムや監視カメラから送られてくる生の映像データを利用。入手した情報はモバイル技術を通じて出動した警官らに直接転送出来るようになっている。
市警によると、今年の最初の2カ月間で発生した強盗、不法侵入や車両窃盗も2000年以降では最低水準を記録。違法な銃器類の所持の摘発も増え、押収したのは1600丁以上で前年同期比で6%増となった。路上で53分ごとに1丁を取り上げている計算になるという。