米フロリダ高校銃乱射 卒業した学生が自殺、PTSDの診断
(CNN) 昨年2月に米フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件に居合わせて、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の診断を受けたとされる女子学生が先週、自殺していたことが分かった。
遺族と近い関係にある人々がCNNに語った。
シドニー・アイエロさんは17日に亡くなり、22日に葬儀が執り行われた。高校から職員らに通知のメールが送られたという。
母カラさんがCNN系列局に語ったところによると、シドニーさんは事件当日も登校していたが、現場とは別の建物にいた。自分ばかりが生き残ってしまったという罪悪感にさいなまれ、最近PTSDの診断を受けていた。
関係者によると、在学中はチアリーダーを務め、だれにでも笑顔で声を掛ける社交的な性格だったという。昨年夏に卒業を迎え、州内の大学に進んでいた。
事件では生徒14人と教師3人が死亡した。1人の女子生徒の遺族によると、シドニーさんはこの生徒にとって「大切な」存在だったという。
高校の元生徒が犯行を認め、殺人罪で起訴されている。
同校の生徒らは事件を受け、全米に銃規制の強化を訴える運動を展開。昨年1年間に26の州と首都ワシントンで新たな銃規制法が可決された。