56%がトランプ氏「潔白ではない」 ロシア疑惑の報告書発表も
ワシントン(CNN) 2016年の米大統領選に対してロシアが介入を行ったとされる疑惑をめぐる捜査で特別検察官による捜査報告書の概要が先ごろ発表された。トランプ大統領は身の潔白が証明されたとしているが、米国民の過半数は潔白が証明されたわけではないと考えていることがCNNの世論調査で明らかになった。
バー司法長官は、報告書について、トランプ大統領の陣営や関係者とロシアとの共謀は立証できないと結論付けていることを明らかにしている。
世論調査によれば、56%が、トランプ氏や大統領の陣営が共謀について潔白であるとは考えていないものの、報告書について見たり聞いたりした限りでは共謀は立証できなかったとみている。43%が共謀について潔白だと考えている。
ロシア疑惑について、支持政党で見方が異なっていることもわかった。
共和党支持の77%がトランプ氏は潔白だと回答。民主党支持の80%は潔白ではないと答えた。無党派層は58%がトランプ氏や大統領の陣営が潔白でないと考えている。
過半数が、今回のバー長官の発表でロシア疑惑に関する捜査を終わらせるべきではないと考えていることもわかった。
約6割が、特別検察官の報告書について、議会は引き続き公聴会の開催などを進めてほしいと考えている。バー長官による概要の発表をもって捜査を終了させるべきと答えた人の割合は43%だった。
ただ、これについても支持政党で見方が分かれた。民主党支持の88%が公聴会を開催すべきだと考えている。共和党支持でこの見方に賛同した人の割合は17%にとどまった。
バー長官は法律の許す範囲内で最大限、報告書の内容を公表する考えを明らかにしている。司法省によれば、追加の発表は数週間以内に行われる見通し。
今回の世論調査はCNNの委託を受けた調査会社SSRSが今月25日と26日に成人701人を対象に行った。誤差の範囲はプラスマイナス5.4パーセントポイント。