旅客機内で乗客らの顔触り謎の噴霧、着陸後に飛び降り 米
(CNN) 米アリゾナ州フェニックスの警察は12日、米大手アメリカン航空の旅客機内で男が複数の乗客の顔を触って物質成分が不明の気体状のものを吹きかけ、同市の空港に着陸後、機外に飛び降りる騒ぎがあったと報告した。
男は25歳で、無差別に乗客の顔を触り、スプレーのボトルから噴霧を浴びせたという。被害者の人数は伝えられていない。
同航空や警察は、吹きかけた気体状のものの成分の特定については触れていない。乗客に負傷者が出たとの情報はない。
男は約10フィート(約3メートル)下の地面に飛び降りた際、軽傷を負った。拘束され、地元の病院へ運ばれた。騒ぎを受け、治安維持要員や救急医療班が出動していた。
警察の報道発表文などによると、男の奇態な行動はミネソタ州ミネアポリス発の便内で12日朝に発生。取り押さえられたとみられる男は他の乗客より早く降ろすため機内前部に移されていた。着陸後、主要な乗降ドアが開くのを待っていた際、反対方向にある補助ドアを自ら開け、飛び降りていた。
警察によると、男の立件を望む乗客はいないという。検察は不法侵入での訴追を検討している。