渓谷で行方不明の女性、半月後に無事発見 米ハワイ
(CNN) ハワイ・マウイ島の渓谷でハイキング中に行方不明となった女性が、2週間余り自力で生き延び、無事に発見された。
作業療法士でヨガ・イントラクターのアマンダ・エラーさん(35)は今月8日、同島のマカワオ森林保護区でけがをしてから行方が分からなくなり、翌日に届けが出された。
ヘリコプターで空から捜索していたチームが24日、2つの滝の間を裸足で歩くエラーさんを発見した。エラーさんはヘリに向かって手を振っていたという。
フェイスブックの特設ページによると、エラーさんはヘリで救出され、近くの病院へ運ばれた。地元のCNN系列局も救出の模様を伝えた。
エラーさんの母ジュリアさんによると、骨折した片足は今後さらに治療が必要だが、それ以外は「驚くほど元気」。ただ体重は半月で約6.8キロも減ったという。
捜索には複数の機関が参加し、保護区の駐車場でエラーさんの車を発見していた。2週間が過ぎ、フェイスブックでは何者かに連れ去られた可能性を指摘する声も上がり始めたが、ジュリアさんは「娘が生きていると信じていた。一瞬たりとも希望を捨てたことはなかった」と話す。
捜索チームのメンバーによれば、エラーさんは持ち前の知恵と職業上の経験で生き延びた。周辺の植生についての知識や豊富な水、温暖な天候も助けになったようだ。