アマゾン創業者と離婚の元妻、財産の半分を慈善事業に寄付へ
ロンドン(CNN Business) 米アマゾン創業者で世界一の富豪ジェフ・ベゾス氏と離婚した元妻のマッケンジー・ベゾス氏が28日、離婚などを通じて手にした財産の半分以上を慈善事業に寄付すると表明した。
マッケンジー氏は、世界の富豪に対して財産の半分以上を慈善事業に寄付するよう呼びかけた「ギビング・プレッジ」に署名した。
ギビング・プレッジは著名投資家ウォーレン・バフェット氏とマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏夫妻が2010年に立ち上げた取り組みで、これまでに個人や家族など204人が支持を表明している。
マッケンジー氏はジェフ氏との離婚に伴って資産家の仲間入りをし、米ブルームバーグ通信の長者番付で22位に浮上していた。資産総額は推定366億ドル(約4兆円)。元夫のジェフ氏は約1140億ドルでランキング首位に立っている。
マッケンジー氏は28日に公表した書簡の中で、「私は不相応な額の資産を持っている」「今後も慎重な姿勢で慈善事業に臨む。そのためには時間や労力を要するだろう。だが私は待つことはしない。金庫が空になるまで続ける」とした。
この発表について、ジェフ氏は「彼女のことを誇りに思う」とツイートし、元妻を称賛した。
ギビング・プレッジが同日発表した賛同者は、マッケンジー氏を含めて19人。米ワッツアップ共同創業者のブライアン・アクトン氏、米ピンタレスト共同創業者のポール・シャラ氏、米仮想通貨取引所コインベースのブライアン・アームストロング最高経営責任者(CEO)などが寄付を表明している。