トランプ氏、ノルマンディー作戦75年式典で演説 退役軍人を称賛
(CNN) トランプ米大統領は6日、第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦から75年を記念する式典で演説し、作戦に参加した退役軍人を「将来世代も含め最大級に偉大な米国人」とたたえた。
作戦ではナチスドイツから欧州を奪還するべく、連合軍兵士がフランス北部ノルマンディーの海岸に上陸した。
トランプ氏は年老いた作戦経験者を前に、個々人の並外れた英雄的行為や犠牲に触れつつ、戦況を転換させた出来事を回顧した。
これが最後のノルマンディー訪問になるかもしれない退役軍人たちを抱擁する場面もあり、トランプ氏はこの地で起きたことの重みに心から感動している様子だった。
トランプ氏はノルマンディーにある米戦没者墓地での演説で、「あなた方は我が共和国の誇りだ。心の底から感謝申し上げる」と強調。集まった元兵士らを「命を賭けて史上有数の偉大な作戦に従事した」とたたえ、その任務について「叙事詩的な戦いの物語であり、善と悪の永遠の激闘を物語るものだ」と述べた。
フランスで行われる記念式典には歴代の大統領が参加してきた。式典が回を重ねるごとに、参加する退役軍人の数は減っている。作戦従事者は今や90代で、こうした大戦の直接の記憶を持つ世代は残り少なくなりつつある。
トランプ氏は演説で、米軍歩兵隊の先陣を切ったA中隊の最後の存命者、ラッセル・ピケット氏に言及。トランプ氏の話が終わると、ピケット氏はつえの助けを借りて立ち上がり、大統領と抱擁を交わした。