先天ろうの女児が初めて音を聞いた瞬間 人工内耳の手術後
(CNN) 生まれつき耳の聞こえなかった1歳3カ月の女の子が人工内耳の手術を受け、初めて聞く音に驚く瞬間の映像が公開された。
アデジャ・リバースちゃんはジョンズ・ホプキンス大学付属の小児病院で、人工内耳を埋め込む手術を受けた。
同病院の聴覚訓練士によると、術後はごく弱い電流の刺激から始めることになっている。本人には最初「ピー、ピー」という音だけが聞こえるという。続いて、母のパトリシアさんが優しく「アイ・ラブ・ユー」と語り掛けた。
アデジャちゃんは目を丸くして驚き、パトリシアさんの声にぼう然としたような表情を見せた。
パトリシアさんは地元のCNN系列局に「とても嬉しい」と話した。
アデジャちゃんの父と姉も聴覚障害を持つ。姉が人工内耳の手術で聞こえるようになった後、一家はアデジャちゃんにも手術を受けさせることを決めた。
アデジャちゃんの通院中は毎回、家族みんながそろいのTシャツ姿で付き添ったという。
手術を受けた時期が早いため、アデジャちゃんの言葉の遅れはごく軽度にとどまる見通しだ。
人工内耳はマイクで音を拾って電気信号に変換し、それを内耳に埋め込んだ電極から聴覚神経に伝える機器。埋め込み手術は1歳から可能とされる。