更迭の安保担当前補佐官、トランプ氏を厳しく糾弾
ワシントン(CNN) トランプ米大統領に今月更迭されたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)が18日、シンクタンクの会合に出席し、トランプ氏の北朝鮮などの外交政策を厳しく糾弾し、同氏をたたえる言葉は一切口にしなかったことがわかった。
米シンクタンク「ゲートストーン研究所」が催した会合の出席者がCNNに明かした。ボルトン氏はトランプ氏の名前には触れなかったが、対北朝鮮政策に加え、イランやアフガニスタン情勢への対応で大統領の政策を容赦なくこき下ろしたという。
出席者によると、ボルトン氏は会合でトランプ氏が進めていたアフガンの反政府勢力タリバーンの代表者を米ワシントン郊外の大統領専用の山荘「キャンプデービッド」に招待し、和平案をまとめようとする計画を非難。
タリバーンの招待は米同時多発テロの犠牲者への無礼な行為と指弾したという。タリバーン代表者の米国入国は同時多発テロから18年を迎える数日前に計画されていた。
この問題をめぐってCNNは以前、消息筋の情報を引用し、タリバーン招待をめぐってボルトン、トランプ両氏の間に激しい議論が起き、ボルトン氏は反対論を撤回しなかったと伝えていた。
トランプ政権高官は大統領執務室でこの議論があったことを確認。トランプ氏は口論の最後にボルトン氏に辞任を求めたともしていた。