黒人女性、白人警官に自宅で撃たれ死亡 遺族は「外部機関が捜査を」
(CNN) 米テキサス州フォートワースで、黒人の女性が自宅で白人の警官に射殺される事件があった。遺族側は、女性が殺害された経緯についての捜査は外部機関が担当するよう求めている。
遺族側の弁護士リー・メリット氏は13日、「捜査はフォートワース警察自らが行うべきではない」と述べ、遺族はフォートワース警察ではなく、独立した捜査機関に事情を話したい意向だと説明した。
アタティアーナ・ジェファソンさん(28)は12日午前2時半ごろ、自宅で警官に射殺された。警察は、ジェファソンさんの自宅のドアが開いているという近隣住民からの通報を受けて現場へ向かったと話している。
通報した近隣住民のジェームズ・スミスさんは地元紙に対し、この日未明にジェファソンさん宅のドアが開いていて、電気がついているのを見たために、非緊急の番号に電話して警察に通報したと話している。
警察の13日の記者会見によると、現場に到着した数人の警官が女性の自宅周辺を捜索したところ、家の中で窓の近くに人が立っているのが見えたため、警官の1人が発砲し、女性を射殺した。
当時、部屋の中にはジェファソンさんのおい(8)が一緒にいて、2人でゲームをしていた。
発砲したのは昨年4月に採用された警官で、事件を受けて休職扱いとなり、14日に事情聴取を受ける予定だという。
事件から数時間後、警察は内容に大幅な編集を加えた警官のボディーカメラの映像を公開した。警官の1人は窓に近付くと銃を抜き、「手を挙げろ! 両手を見せろ!」と怒鳴ると、窓越しに発砲していた。事前に警官であることは名乗っていなかった。
フォートワース警察の警官が関与する銃撃事件は今年に入ってこれで9件目。このうち7件で死者が出ている。