侵入者を撃って通報せず「二度寝」、住人を殺人罪で起訴 米
(CNN) 米テキサス州ダラスの民家で庭に侵入した人物を銃で撃った後、警察に通報せず眠りに戻ったとして、住人の男が殺人罪で起訴された。
警察の調べによると、ジェームズ・マイケル・メイヤー被告(72)は9月26日午前5時ごろ、屋外の物音で目覚め、正体不明の人物が物置に侵入しようとしているのを目撃。拳銃を持ち出して、近寄れば撃つと警告した。
被告の供述によれば、侵入者が工具のつるはしを持って2~3歩近付いてきたため発砲したところ、相手はつるはしを落として裏の公園へ逃げた。被告はその後、公園の方角の「闇に向けて」もう一発撃った後、ベッドに戻ったと話している。
夜が明けて外を見ると、公園に黒い袋のようなものが見え、近づいてみるとうつぶせに倒れた遺体だったという。被告は午前7時過ぎに侵入者がいると緊急通報したが、指令係の質問には答えず、自分が被害者だと繰り返した。
現場に出動した警官は公園で、死後数時間とみられる遺体を発見した。首の後ろに撃たれた跡があったが、周囲に弾が発射された後の薬きょうは落ちていなかった。被告は薬きょうを拾って捨てたと供述した。
警察によると、近所の住人らは当時、銃声は2回でなく3回聞こえたと話している。
メイヤー被告は26日のうちに殺人罪で逮捕、起訴された。死亡した人物の身元は公表されていない。