列車が車に衝突、直前に警官が運転手を救出 米ユタ州
(CNN) 米ユタ州でこのほど、警察官が線路上に停車した車に列車がぶつかる寸前に意識不明の運転手を車内から救出する出来事があった。
州警察官のルーベン・コレアさんはユタ州のハイウェーパトロールに2年間勤務している。ハイウェーパトロールの広報によれば、線路上に車両があるとの通報をコレアさんに回した。
車内にいた20代の運転手は意識を失っていた。医学的な問題から近くの幹線道路を離れて線路上に停車していたという。
コレアさんは交通違反の取り締まりをやめて、通報を受けた車両の捜索を始めた。
コレアさんはぎりぎりで間に合った。コレアさんが警察車両から降りて列車が線路上の車両にぶつかるまで35秒しかなかった。
コレアさんと運転手は列車が近づいてくる段階でも、まだ土手の上にいた。
ハイウェーパトロールはコレアさんの行動を「英雄的」とたたえたが、コレアさんによれば、そのときは何も考えていなかったという。
コレアさんは「あのとき、実際に何か考えていたわけではなかった。ただ、自分の仕事をしただけだ」と振り返った。
運転手はその後、手当てを受けて、両親に引き取られた。健康状態は回復しているという。