CNN司会者、ウクライナ大統領にインタビュー予定だった 疑惑浮上で中止に
(CNN) CNN番組の司会者ファリード・ザカリア氏は7日、ウクライナのゼレンスキー大統領に9月にインタビューする予定だったが、ゼレンスキー氏とトランプ米大統領の電話会談に関する報道を受けて中止になったと明らかにした。
これに関連して米紙ニューヨーク・タイムズは7日、ゼレンスキー氏はインタビュー内でトランプ氏の政敵に対する捜査実施を発表する計画だったが、トランプ氏が軍事援助凍結を解除したことから取りやめになったと報じた。ザカリア氏によると、インタビューは数カ月にわたり準備を進めていたものの、ウクライナ疑惑の浮上を受けて頓挫したという。
中止決定のタイミングについてザカリア氏は「全てが明るみに出た時、電話会談の記録が公になった時、あるいは内部告発の時だったかもしれない。正確な時期は思い出せないが、インタビューは中止だということが明確になった」としている。
タイムズ紙は、米側が対ウクライナ援助の凍結解除を決定したことで、ゼレンスキー氏のテレビ出演の必要性はなくなったと報じている。
タイムズ紙が当局者の1人の話として伝えたところによれば、ゼレンスキー氏の側近はほぼ全員、番組内で捜査を発表する計画を支持していた。将来の和平協議で米国から軍事・外交上の支援を受けることを考えれば、米国内政治の流れでトランプ氏支持を表明したと受け止められるリスクを冒す価値はあると判断したという。
ザカリア氏は、ゼレンスキー大統領を自身の番組に出演させるようホワイトハウスから具体的に要求されたことはなく、テレビインタビューにしてほしいとのみ告げられたと説明。ゼレンスキー氏がバイデン前副大統領父子の捜査を発表する計画だったことについては、全く知らなかったと言い添えた。