全米各地で荒天の予報、感謝祭の帰省ラッシュ前に
(CNN) 多くの米国人が帰省する28日の感謝祭を前に、複数の強い低気圧が米本土に近づいている。西海岸から中西部にかけての広い地域に警報や注意報が発令され、空の便や道路交通への影響が懸念されている。
CNNの気象専門家によると、警報や注意報の対象はカリフォルニア州からミシガン州にかけての住民約2000万人に及んでいる。
西海岸のオレゴン州南西部からカリフォルニア州北西部には、26日から27日にかけてハリケーン並みの「歴史的な嵐」が襲来する見通し。最大瞬間風速は約33メートルに達するとみられる。中心気圧は11月の低気圧としても、年間を通してこの地域を通過する低気圧としても史上最低を記録する可能性がある。
カリフォルニア州では26日から29日にかけ、山間部が大雪、沿岸部が大雨に見舞われるという。ロサンゼルス郊外の山地では最大60センチ余りの積雪が予想され、サンディエゴからアナハイムにかけての沿岸部は河川の増水に警戒が必要となる。
ロッキー山脈から中西部一帯でも27日前後から風雨や雪が強まる。今週の降雪量はコロラド州デンバーで約25~38センチ、ミネソタ州ミネアポリスで約20~30センチと予想されている。
米北東部も27日から28日にかけて強風に見舞われる恐れがある。大手百貨店メイシーズが毎年ニューヨークで開催する感謝祭パレードは、当日の風速が約10メートル、最大瞬間風速が約15メートルを超えた場合は中止されることになっている。