オットセイの赤ちゃんを救出 米カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州レッドウッドシティーのパーキングデッキで24日、キタオットセイの赤ちゃんが救出される出来事があった。
レッドウッドシティーの消防署に通報があり、消防隊員が現場に駆けつけて、キタオットセイの「サントス」を保護した。サントスは消防署へ搬送されたが、眠りにつくまでの愛らしい様子が消防隊員によって撮影された。
海洋哺乳類センターの専門家が消防署でサントスを受け取り、病院へ送り届けた。病院で性別や年齢、健康状態を確認するという。
同センターの広報担当によれば、サントスはキタオットセイの子ども。生活習慣からすると、キタオットセイが陸上で見つかるのは非常に珍しいという。
米海洋大気局(NOAA)によると、キタオットセイは生活の大部分を陸地から離れた外洋や人里離れた岩の多い島で過ごす。
ここ数年、海洋哺乳類センターが陸上で救出するキタオットセイの数は増加している。キタオットセイが住む海の環境が変化していることが影響している可能性があるという。
NOAAによれば、商業漁業の影響で、キタオットセイを含む多くの海洋生物にとって入手できる食料に変化が生じている。石油やガスの採掘や生息環境の悪化、人間の存在、慢性的な汚染などの脅威にもキタオットセイは直面しているという。